舞台設定

箱舟という名の世界 〜 アルカ(arca)
奉仕という名に基づく国 〜 ミニステリウ(ministeriu)

世界 -Arca:アルカ-

"箱舟"という名の神より作られし世界<Arca:アルカ>。
<Arca:箱舟>という狭き箱庭の世界
時代は中世ヨーロッパ・ルネサンス期〜大航海時代をイメージ。
舞台となる大国<Ministeriu:ミニステリウ>の他はじめとする幾つかの宗教国家が存在する。
この世界に共通するのは、天地創造の神 "ディヴィニ(Divini)"の崇拝。
各国々にて許されぬ行為は「唯一神への反逆」であり、此れ即ち国家への背徳をも意味する。
太古は魔術を操る「魔女」呼ばれる存在もあったが、現在は"剣"や"銃"が主に流通している。
 
ミニステリウの他、<Arca:アルカ>に存在が確認されている国は以下のの3国である。
自由主義国<Libertas:リベルタス>貿易商業の盛んな<Mercatras:メルカトラス>
小島のような小国ではあるが、今後の発達が期待される、神による救いの楽園<Salus:サルース>
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国家 -<Ministeroi:ミニステリウ-

"奉仕"という名に基づく大国<Ministeriu:ミニステリウ>。
貴族的共和制を主とする旧<Doctrina:ドクトリーナ>が在ったが、ある夜、
唯一神 "ディロ(Dhihillo)"
の怒りに触り業火を放たれ、数世紀に渡る長い歴史に終止符を打った。
現、<Arca:アルカ>に存在する中で一番の勢力・発展したこの大国ミニステリウは
過の大国ドクトリーナの跡に、幾つかの誓約を元に君主制にて建設された国である。
 
その誓約とは、崇拝を許されるのは "ディヴィニ"と、"ディロ"のみであり、
特に、キリスト教は"異教"とされ、信仰を絶対に許されない。
異教(キリスト)を崇める者は"異教徒"といわれ、自罪により処刑されるのである。
その処刑法は様々だが、大勢の民衆をコロッセオに集め、見せしめとして行われる。
  (→囚人同士の殺し合い。闘牛。"ヘクトルの屍(※1"。)
  (※1 "ヘクトルの屍":囚人の脚を馬車に紐で繋ぎ、闘技場内を引きずり廻る惨忍な刑)
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博愛の国 -<Libertas:リベルタス>-

ミニステリウとは逆に、自由を象徴する民主制の国。
ミニステリウほど束縛される物もなく、民衆みな平等な生活を送る。
しかし、その思想があまりに相違するため、ミニステリウとは対立が激しく、
ミニステリウ・リベルタス間の航海は厳禁され、リベルタスからの入国は許されるものの
逆にリベルタスに向かう者もまた反逆の罪を問われる。
 
この国においての宗教による束縛は他国に比べ極薄く、日曜礼拝や日常の祈りなど、
基本的な巡礼義務さえ果たせば、他神の信仰も許される。
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交易の国 -<Mercatras:メルカトラス>-

<Arca:アルカ>において各国を結ぶ中枢国
他国との盛んな交易により、商業が急激に発展。一番文化の発達した国と言える。
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楽園 -<Salus:サルース>-

<Arca:アルカ>のに存在する、最も小さく、生態の知られていない未知の国
ミニステリウ(旧ドクトリーナ国)には、この地から魔術(魔女)キリスト教渡来したと
いう説もある。
今は亡き、この地を訪れた者の記録によると、「神による救いの楽園」らしい…。
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民生

ミニステリウにおいての民の暮らしは身分により貧富の差が激しく、飢えに苦しまず豊かな生活を
できるのは、貴族や上流家族、或いは名を馳せた名家の者に限り、以外の平民の大半が、貧しく
厳しい暮らしを余儀なくされている。
このような貧民たちは、地道な家業や、腕に自信の在る者がコロッセオにて競い合い、掛金・賞金等で
生を営んでいる。
コロッセオの存在が、彼らの生活の糧となっていると言っても過言ではない。
 
この数年、他国との交流も繁栄し始め、そのためか、旅人・渡り人の足となる "航海士" と
いうものが、現代の人々の移動・生活の糧となりつつもあるようだ。
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宗教

<Arca:アルカ>全国において共通の天地創造の神 "ディヴィニ(Divini)"の下に、
各国それぞれが崇拝する一神が存在する。
 ⇒ミニステリウディロ(Dhihillo) / 特にキリスト教をに異教とし、蛇蝎の如く嫌悪する。
 ⇒リベルタス :ルー(Lugh)    光と全知全能の神。
 ⇒メルカトラスゴブヌ(Goibhniu) 商業発展の神。
 ⇒サルース  :ディワ=マテル=マリア(Diva mater Maria) アルカ唯一の女性神。
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魔術

ミニステリウ(旧ドクトリーナ国)では一時期、サルースより渡来した"魔術"の研究が盛んであったが、
数百年前 一人の魔術学者が「神の域」に足を踏み入れたが、唯一神 "ディロ(Dhihillo)"の怒りに触れ、
一晩で国が消滅するほどの大火災が起きた。
これにより、ミニステリウという新しい国が生まれ、同時に、魔術の研究・使用を一切禁ず
『魔術禁令』を発令。
更に、これまで魔術の研究を行っていた全ての学者・魔導師の一族の処刑も行われた。
…今から およそ三世紀ほど前の事である。
また、サルースより渡来したと言われる魔女の一族「ヘレ」もこのとき滅亡した。
 
この世界の"魔術"とは、精神と大気の同調により発生する特殊現象を言い、以下の三段階魔術が在る。
 ・簡易魔術→大気中の分子・粒子を集め具現化するする(水・冷気)
 ・中位魔術→大気の流れを操り、小さな自然現象を起こす(雷・火)
 ・上位魔術→剣や銃弾のような物質に、火や冷気などを纏わす。
       持続魔法のため、術者は多大な精神を消耗する。
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剣術

ミニステリウが旧ドクトリーナ時代から代々伝わる剣の名家「イユラール」
初代名君"ヤルフェ"が編み出したその剣技は、元来の力任せに叩き切るような剣術とは違い、
風の如く静寂で軽やかな舞であり無駄な隙や動きなく、その華麗な舞から繰り出す突きは、
確実に相手に致命傷を負わせる。いわゆる「フェンシング」の型である。
八代に渡り、広く、受け継がれてきたイユラール剣術だったが、異教信仰の罪により、
12年前
一族を抹殺されてしまう。
(キリスト教をミニステリウに広めたのは、イユラールの血筋の者だという)
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剣術 -2

イユラール家から一部独立した一族が用いた剣術。
イユラールの剣術に嫌悪を抱いき反発した暴君"テュラント=イユラール"は、
「初代ヤルフェがヘレ家から頂いた」と言われる、魔力を秘めた魔剣"ブラッドローズ"を強奪し逃亡。
テュラントもまた素晴らしき剣豪であったが、逃亡後間もなくして"魔剣ブラッドローズ"のみが見つかった。
しかし彼の姿はそこにはなく、唯、その剣の付近には夥しい量の血痕のみが残っていたそうだ。
この"魔剣ブラッドローズ"には一説の哀しき伝承が今も遺されている。
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